天文学者たちは、地球のような惑星がどのようにできるのか、その成長をくわしく知りたいと思っています。でも私たちの太陽系のどの惑星も、もうすでに十分に成長してしまっているので、赤ちゃん惑星を探すためには強力な望遠鏡を使って、太陽系の外にある遠くの星の周りを探さなければなりません。
惑星は、若い恒星のまわりに円盤(えんばん)のようにとりまいている塵(ちり)やほこりの中で形ができます。しかし惑星は短い時間でできてしまうということと、赤ちゃん惑星がある場所を見つけるのは、かなりむずかしいことなので、天文学者たちは、以前は1つも見つけることができていませんでした。
でも最近、天文学者のあるグループは、VLTという4台の大きな望遠鏡 - これは南アメリカのチリという国にあって、鏡の直径はそれぞれが約8mという、あなたの教室よりも大きな超大型望遠鏡! - を使って、宇宙で一番若いと考えられる惑星を発見したといいます。この惑星はとっても若くて、まだその中心となる恒星の周りにある、「ちり」でいっぱいの円盤の中にあるのです。
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