わたしたちの宇宙は、つねに動いています。少し前、このスペーススクープの記事で、あなたは今この瞬間にも時速数十万キロメートルの速さで宇宙空間のなかを動いているのだと説明しました。地球は動いているし、太陽系も動いているし、私たちの銀河でさえも宇宙の中を飛んでいるのです。
私たちは、宇宙の中での地球の動きを使って時間を決めています。地球がちょうど1回自転する時間を「1日」とよんでいます。1年は、地球が太陽の周りをちょうど1周するのにかかる時間(公転周期)です。
しかし1回の自転にかかる時間や、太陽を1周(公転)するのにかかる時間は、ほかの惑星ではちがってきます。たとえば水星が太陽のまわりを1周する時間(公転周期/水星の1年)は、地球時間でたった87日です。このことは、水星は地球の1年のあいだに、4回も太陽のまわりを回ることを意味します。ですから、もしあなたが地球上で10才だとしたら、水星の1年で数えると40才にもなります!
1日の長さもほかの惑星ではちがってきます。たとえば木星の1日は、地球のたった10時間しかかかりません。天文学者たちは、いまや太陽系の外の惑星、太陽系外惑星の1日の長さを測定しています!
がか座ベータ b(がか座で2番目に明るい星の惑星)は、このような太陽系外惑星で、遠くの恒星の周りをまわっています。この惑星は地球より16倍も大きいのですが、1日がたった8時間しかありません。このことは、この惑星が時速約10万キロメートルのスピードで自転しているにちがいない、ということになります!
知っ得ダネ
がか座ベータ b は、私たちの太陽系のどの惑星よりもはるかに速く自転しています。それにくらべると、木星は時速約47000キロメートルですし、地球はたった時速1700キロメートルで自転しているだけです。
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