宇宙で最大の二つの天体をいっしょに混ぜ合わせると、何ができるでしょう?そうです。でっかい太っちょのいっちょう上がり!
じょう談をいっているのではありませんよ。まさにこの写真で起こったことです。「銀河団」と呼ばれる銀河の集団がふたつ、ぶつかりました。その結果できた銀河団の名前は、エル・ゴルドといい、スペイン語で「太っちょさん」という意味です!
上の新しい写真はエル・ゴルド銀河団です。このようなエル・ゴルドくらいの巨大な銀河団は、宇宙の遠いところで見つかっていますが、きわめてまれな天体です。「この銀河団は最も巨大で最も熱いので、この距離(きょり)より遠くで見つかったどんな銀河団より、いちばんX線を放出しています」と天文学者フェリペ・メナントさんはいっています。
地球からエル・ゴルドまでの距離を計測するために、天文学者たちは、南米チリに設置されたVLTという望遠鏡を使いました。そして、とほうもなく遠いことを発見しました。その距離は、キロメートルにして66の後にゼロが21こもつくものでした。
一方、宇宙望遠鏡であるチャンドラX線天文台は、銀河団の熱いガスをくわしく調べるために使われました。
このワクワクする新発見は、アメリカ合衆国のテキサスで開かれた重要な天文学会議で今日発表されました。世界中の天文学者が集まり、みんなで最新の発見に耳をかたむけました。
知っ得ダネ
銀河団というのは、巨大で数千こもの銀河の集まりなのです。
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